1. 食品工場立ち上げ

新規事業立ち上げの資金調達に困っていたら!まずは補助金を活用しよう!

新しく事業を立ち上げるには、計画通りに資金調達できるかが肝心です。
「会社資金だけでは、ちょっと足りないな」「思っていたより資金集めがうまくいっていないな」
なんて時に頼りになるのが、国や地方自治体が実施している補助金です。
ここでは、缶詰工場を立ち上げる際にかかる費用や、活用できる補助金についてご紹介します。

思っている以上にかかる、初期費用

イチから工場を立ち上げるにあたり、必要な費用は何があるかを書き出してみましょう。
・土地代
・建物工事費用
・設備費用(厨房機器等含める)
・厨房工事費用
・調理器具代
・備品代
・電気・ガス・水道工事費用
 など
と言った具合に、ざっとあげただけでもさまざまな費用がありますね(上記はあくまでも一例なので、ここに記載している以外の費用がかかる可能性も考えられます)。
土地の広さや建物の大きさによっても費用が変わりますが、弊社が推奨する30坪ほどの工場を導入すると考えると、少なく見積もっても数千万円の費用がかかると想定されます。

また、調理設備がある既存工場に缶詰製造機械を導入する場合も考えられます。現状の図面などを見せていただいて追加で導入する設備が不要であれば、最低限導入すべき機械は次の5点です。
・真空巻締機
  缶内部の空気を抜きながら蓋を巻き締めて密封する機械。
・レトルト殺菌器
  缶に詰めた食材の中心温度が121℃になるよう高温殺菌する機械。
・恒温器
  最も菌が繁殖しやすい35℃の温度帯を維持する機械​​。
・印字機
  後者は、缶に賞味期限や製造年月日を直接印字できる機械。
・蒸気殺菌庫
  容器の事前殺菌、食材の表面殺菌や中の空気を抜くために使用する機械。
  設定温度に到達後、指定時間カウントダウンできるタイマーが付いているスチームコンベクションオーブンをお持ちであれば、この機械は不要。
(※機械類の販売はフクシマガリレイ株式会社様にお願いしていますので、ご依頼いただきましたら弊社からおつなぎいたします)
機械だけを導入するにしても、まとまった金額が必要であることに変わりはありません。
上記で簡単にご紹介した機械を詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

工場導入に活用できる補助金とは

初期費用がどれだけかかるのかの目安を書きましたが、中小企業がこれだけの資金を捻出するのはなかなか難しいですよね。
そこで、検討したいのが補助金です。
実際に工場を立ち上げられた方が活用された補助金は次の通りです。

【ものづくり補助金】
正式名称は、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」です。
経済産業省の中小企業庁が運営するホームページ「ミラサポplus」によると、次のように書かれています。

中小企業等による生産性向上に資する革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資を支援する補助金です。

引用:経済産業省 中小企業庁「ミラサポplus中小企業向け補助金・総合支援サイトーものづくり補助金とはー」
https://mirasapo-plus.go.jp/subsidy/manufacturing/〉(最終アクセス2022年3月1日)

略称から連想すると、製造業しか申請できない補助金かと思いますが、建設業や卸売業、サービス業、小売業の事業者でも申請が可能です。

【事業再構築補助金】
中小企業庁の「事業再構築補助金」のホームページによると、次のように書かれています。

ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するための企業の思い切った事業再構築を支援いたします。

引用:中小企業庁「事業再構築補助金」
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/〉(最終アクセス2022年3月1日)

ここでいう企業の思い切った事業再構築というのは、新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編またはこれらの取り組みを通じた規模の拡大等を指すとのことです。
これまでの補助金と比べて補助額が高く幅広い事業者を対象としているので、これまでに工場導入される事業者のほとんどがこの補助金を申請されています。
その他にも、地域によっては、独自の補助金を設けている場合もあるので、工場を立ち上げる住所地の自治体でどんな補助金があるのかも確認しておきたいですね。

補助金申請は、計画的に

上記であげた補助金は、いずれも事前申請が必要で受給要件を満たさなくてはいけません。
まずは、記載の補助金サイトURLからアクセスし、自社が定められている要件に合致しているのか確認するところから始めましょう。
※弊社は、補助金申請のお手伝いをしているわけではありませんので、質問があれば各事務局にお問い合わせください。

【ものづくり補助金】
https://portal.monodukuri-hojo.jp/

【事業再構築補助金】
https://www.meti.go.jp/covid-19/jigyo_saikoutiku/index.html

「ものづくり補助金」であれば、稼働予定の工場が実際になければ申請できない旨、書かれています。
これから土地を取得する、もしくはテナントを借りようと考えておられる方は注意が必要な項目ですね。
また、「事業再構築補助金」であれば、コロナ前とコロナ禍の一定期間を比較して、売上が規定以上減っていれば申請できるようです。記載のように、補助金の申請にあたっては自社の過去の売上を調べる必要があります。
上記は主だった項目のみを書き出しましたので、それ以外の要件については、定められている要件に自社が合致しているのか、それぞれのホームページを読み込んで確認をしましょう。
補助金の申請受付期間は短い場合がほとんどですが、中に長期間の場合もあります。
土地を取得したりテナントを借りたりするにしても時間がかかりますし、書類作成にも時間を要します。どんな書類が必要でどんな準備をしないといけないのか、申請する日を決めたうえで逆算して計画的に進めていきましょう。
さらに、補助金は予算がなくなれば終了しますが、中には年度末に終了となる補助金もあります。
なるべく年度末にかからないよう、申請には余裕をもたせておきましょう。予算は4月開始ですので、補助金の申請を考えているのであれば、2月から3月くらいに情報収集するのをおすすめします。

出典:全国中小企業団体中央会「ものづくり補助金総合サイト」
https://portal.monodukuri-hojo.jp/about.html〉(最終アクセス2022年3月1日)

出典:中小企業庁「事業再構築補助金」
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/〉(最終アクセス2022年3月1日)

補助金のメリットとデメリット

補助金のメリットは、なんといっても原則返済不要にあります。資金不足が解消されることは、本当にありがたいことです。
加えて対外的な信用力が高まるのも、メリットの一つです。
事業計画や将来性などに関する厳しい審査をクリアすれば、国や都道府県の機関からお墨付きを与えられたと評価されますので、取引先や金融機関からの信用につながる可能性があります。
さらに、さまざまな経営サポートが受けられることもメリットとして挙げられます。補助金を出す国や都道府県の機関は、企業が補助金を活用して成果をあげることを目的としています。専門家による無料の経営診断を行ったり、販路開拓などのコンサルティングを行ったりするなど、経営面でのサポートを受けられる場合もあります。
一方で、やはりデメリットは存在します。
それは、申請してすぐに補助金がもらえません。つまり後払いです。
融資や借入をする場合であれば審査を通過すれば入金されますが、補助金は対象となる経費を使った領収書などの書類を提出、受給手続きを経てようやく受給できます。資金調達の手段として補助金を検討しているのであれば、このあたりの流れを理解しておきましょう。
すぐに補助金がもらえないなら、補助金を活用して工場を導入するのは難しいなと感じた方もおられると思います。
でも、安心してください。
補助金申請が通った方であれば、補助金を担保にして日本政策金融公庫などの公的金融機関から融資を受けられる場合が多いので、補助金が振り込まれるまでの期間を融資でまかなえる可能性があります。実際にこの方法を活用して、缶詰製造事業参入に進まれている方もおられます。

参考:独立行政法人中小企業基盤整備機構「経営ハンドブックー公的支援の受け方ー」
https://j-net21.smrj.go.jp/handbook/finance/public_support.html〉(最終アクセス2022年3月1日)

いかがでしたか。
今回は、いま主流となっている補助金をご紹介させていただきました。
文中にも記載しましたが、自治体ごとに独自の補助金を創設している場合もあります。それぞれの概要をよく読んで、取り組みたい事業に合う補助金や受けたい補助金に合わせて申請を行いましょう。

工場導入にご興味がおありの方は、こちらよりお問い合わせください。

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